パソコンを起動しようとするとパソコン本体から「ピーッ・ピーッ」と繰り返し異常音(ビープ音)がなり、ディスプレイに何にも表示されないとの問い合わせがありました。パソコン自体は、半年ほど前に購入したもので比較的新しいパソコンです。この音は、パソコンに搭載してあるBIOSが発する異常音(ビープ音)です。
BIOSとは、パソコンと周辺装置との入出力を制御するプログラムのことです。パソコンの電源を入れると実行され、システムを初期化したり、ハードディスクからWindowsOSのプログラムを呼び出したりします。
BIOSは、パソコンに組み込まれている部品(ハードウェア)に何らかの異常を発見したときにビープ音を鳴らすため、ビープ音を手掛かりにしてパソコンに発生している問題を解決することができます。
BIOSには大きく分けてAWORD BIOSとAMI BIOSの2種類があり、それぞれのBIOSによってビープ音や通知している内容が少し異なります。
パソコンが起動しない場合、異常が起きたときは、BIOSのビープ音からトラブルの原因を探るということもできます。
今回のお客様パソコンでは、長音の連続「ピーッピーッ」だったので、メモリーの接続エラーと推測し、メモリの抜き差しを行い解決しました。
ビープ音による異常個所
AWORD BIOS
(短音×2)・・CMOS設定エラー
(長音×1、短音×1)・・メモリーエラー
(長音×1、短音×2)・・グラフィックボード or モニター接続エラー
(長音×1、短音×1)・・グラフィックメモリーエラー
(長音の連続)・・メモリー接続エラー、装着エラー
(短音の連続)・・電源供給エラー
AMI BIOS
(短音×2)・・メモリーバリティーエラー
(短音×3)・・メモリーエラー
(短音×5)・・CPUエラー
(短音×6)・・キーボードエラー
(短音×7)・・CPU、マザーボードエラー
(短音×8)・・グラフィックメモリーエラー
一部、メーカー製パソコンでは、独自にビープ音が設定されていることがあるため、マニュアルで確認してみてください。