我々のビジネスは「あなたに任せます。」と言って頂くことが極めて重要なビジネスです。
昨今、人間が関わる営業・提案ではなくて、Webの仕組みを使って一気にオートマチックにビジネスを展開しようと考えてしまいがちですが、これは、中小企業・小規模事業者へのコンピューター販売を理解していないなと反省してしまう。つまり、コンピューターやクラウドサービスの販売については、特効薬や一発逆転の妙策はないのではないか?地道に企業の経営層や担当者に提案すること、悩みを聞き出すことが何より重要であるようだ。さらに言えば、中小企業・小規模事業者はそれぞれ専門の部署があるわけではないために、一人の担当が兼任して、情報システム、人事、総務などを掛け持ちしていることが多い。
例えば、
・パソコンのハードやソフトなどのIT関連。
・業務系では会計や人事などの業務処理関連。
・システムとしては管理部門だけでなく営業や工場などの現場の伝票処理。
・現場に関する顧客管理
上記のように非常に多くの社内部門業務にかかわっていることが多いのである。多くの部門ごとに対応するための外部発注処理や提案などについて、それぞれ別の業者に委託するだけでも相当な負担となっている。
つまり、一人で何社もの業者に発注管理するというのは大変なので、外部の発注業者を特定の1社に絞るという可能性が大いにある。いわゆる「ワンストップ営業」の存在だ。一人で企業の様々な処理を受け持つ担当にとって、先に挙げた社内の各種の外部発注作業を特定の1社にお願いできることは相当に助かるのではないだろうか。
その前提としては、信頼と、安心・実績が必要になる。特定のベンダー製品に偏るのではなく、特定の販売店=コンサルティング=出入りの業者にならなければならない。我々はいろんなベンダーの製品やサービスを選び、提供し、ワンストップの窓口であることがエンドユーザー様に喜ばれる。
ワンストップ担当というのは、デジタルな仕組みで実現できるものではない。と常々想い、取り引きを通じての地道な実績の延長線にしかない。目の前の金額が高いか安いかということではなく、真に企業にとって頼れる存在になれるかどうかが問われている。選ばれれば、確実なパートナー関係となって安定して長い付き合いとなる。そのような中小企業・小規模事業者が多く構築できることは、現在のようなストック型ビジネスの典型となっているクラウドサービスでは何より重要なビジネス基盤となる。